思い出の旧馬検場(平成7年3月発行 花北地区コミュニティ推進協議会創立20周年記念誌より)
コミセン20周年記念ということだから、コミセン周辺にかかわる古い思い出を少し書いてみたい。
現在のコミセンの運動場、ここは以前馬の集結や馴らし場で、馬検場と言った。当時としては、なくてはならない立派な施設で、牛馬のセリや、軍馬の補充をするところでもあった。現在のコミセンの事務所のあたりは住宅が、体育館のあたりは馬検場の建物で、その床はぶ厚い板が敷いてあり、大きな馬が暴れてもビクともしない頑丈な造りで、広さはちょうど今の体育館ぐらい。
トタン屋根の大きなこと、小学校に入学のとき初めて見てびっくりした記憶がある。入り口から東側、北側の一部は木柵で囲っていて、この木柵に沿って小道が通り、それが通学路であった。現在の花北会館と児童館、それと花北公園になっているところは苗代であった。
(コミセン20周年記念誌の「わが町今とむかし」に森山松男さんが寄稿された-馬検場とその周辺のこと- から一部掲載)