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史跡名所案内-八幡宮碑 【上小舟渡419】

八幡宮碑
八幡宮碑

■■案内板■■ ≪八幡宮碑≫

 【所在地:上小舟渡419】

 小舟渡八幡宮のおこりは、康平(こうへい) 年間(一〇五八~一〇六五)に 源頼義(みなもとのよりよし)安倍氏(あべし)降伏(こうふく)させようと(いの)るために応神天皇(おうじんてんのう)品陀和気命(ほむだわけのみこと))の御神霊(ごしんれい)をお迎えしたことにはじまります。
八幡宮は花巻城(南部藩の(かか)え城)の鬼門(きもん) にあたり、城の守りとして藩士の 崇敬(すうけい)(あつ)く、祭礼(さいれい)の日には境内(けいだい) で武芸を奉納しました。
八幡宮の建替遷宮 (たてかえせんぐう) を示す棟札が多く伝えられ残されております。これを見ますと、南部藩主を 筆頭(ひっとう) に花巻城代の名前がしるされ、 導師(どうし) として八幡寺法印が式典を 差配(さはい) しております。
八幡神の本持仏(ほんじぶつ)阿弥陀如来(あみだにょらい) で慶長二〇年(一六一五)に奉納されて 尊像(そんぞう)(まつ)られています。
八幡宮は「浮八幡(うきはちまん) 」ともいわれますが、これは北上川が洪水になり周辺が水に (おお) われても、社域が水没することがなかったからです。
また、境内に「鞭桜(むちざくら) 」があります。八幡太郎義家が自分の鞭を地面に () して去ったあと、それが芽を出し花を咲かせたといわれています。その桜は今も植え ()がれています。

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